この人、過去に出会ったはずなんです

投稿者: 香坂湊 投稿日:

依頼者が持参したのは、ある講演動画のリンク。
登壇者の女性を見て、「自分はこの人に“何か言われた”記憶がある」という。
だが、会った記録も写真もない。
依頼者自身も記憶の内容を説明できない。


藤本:「見たことのない顔に“言われた気がする台詞”が混ざると、
記憶は“偽の恩人”を生成する。まぁ、都合いい脳だ」
香坂:「それを“記憶性幻聴”って診断する医者もいる」
藤本:「俺は“記憶のファンフィクション”って呼んでるけど」

🐧木蘭ペンギン:

【つまり妄想ですか?】
【……ちがうか。記憶に憧れてるだけか】
【主任、それ構文化しないと燃える】


香坂は依頼者の“語れない記憶”を元に、講演内容と照合した構文を生成。
「この人に会った気がする理由」を、主観ベースで補強構文として出力。
依頼者は涙をこらえ、「自分を信じてみます」と言った。

カテゴリー: 主任日誌