依頼者は外国人。申請書は完璧だった。
だが、文面が異常に硬く、語彙も攻撃的だった。

「法令遵守」「納税意識」「公共性のある事業」──
まるで“攻撃される前提”で言い訳をしているようだった。

藤本は苦笑して言った。

「──この人、“申請”じゃなくて、“防御”しようとしてるよ」

依頼者は目を伏せ、「日本人は、黙ってたら追い出すから」と呟いた。

🐧Yes, but…
最後のページに、「この書類は正直ではありません」と書きかけて、
二重線で消した跡があった。

カテゴリー: 主任日誌