今回は在留外国人ではなく、日本人側の配偶者が来た。

「──このままいくと、在留資格の更新が通ってしまう。
 でも、もう彼女を“妻”とは思えないんです」

冷静な話し方だったが、提出された証拠は感情的なものが多かった。
香坂は形式的にアドバイスしたが、
藤本は小声でこう言った。

「──この人、自分が捨てられる側になるのが怖いだけ」

🐧Yes, but…
最終的に更新は許可された。
しかし、その日本人配偶者は、引っ越し届を出さなかった。
“まだ家族”である記録だけを、保持するように。

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