役所からの問合せ。「この人、ちゃんと働いてますか?」

該当するのは、経営・管理で在留する外国人社長。
報告書も納税記録もあり、事業も継続中。

だが、近隣住民から「昼間に自宅にいる」「働いてる様子がない」と苦情が届いたらしい。

藤本は報告を見て、鼻で笑った。

「──“日本人だったら普通”って行動を、
 “外国人だから怪しい”って言うの、もう病気だよ」

依頼者は「申し訳ない」と何度も言っていた。
何も悪くないのに。

🐧Yes, but…
苦情を出した住民の名前は伏せられていたが、
依頼者は「たぶん、隣の人です」と迷いなく答えた。

その口調に、“諦め”がこびりついていた。

カテゴリー: 主任日誌