燃やしてしまった日記を、供養したい
「書いたことは全部、どうか忘れさせてください」
そう言って彼女は、灰になった日記の残骸を封筒に入れて持参した。
供養専門家・玄慧に連絡すると、ただ一言「言葉には成仏できないやつがいる」とだけ返ってきた。
藤本が封筒を見て、「この灰、まだ語るぞ」と鼻をしかめた。
木蘭ペンギンはそのまま、その封筒を焼香皿に見立てて祭壇に置いた。
ここは記憶を供養する施設でもあるのだと、改めて思い知った。
「書いたことは全部、どうか忘れさせてください」
そう言って彼女は、灰になった日記の残骸を封筒に入れて持参した。
供養専門家・玄慧に連絡すると、ただ一言「言葉には成仏できないやつがいる」とだけ返ってきた。
藤本が封筒を見て、「この灰、まだ語るぞ」と鼻をしかめた。
木蘭ペンギンはそのまま、その封筒を焼香皿に見立てて祭壇に置いた。
ここは記憶を供養する施設でもあるのだと、改めて思い知った。