依頼者は技能実習2号を満了後、帰国せず別のルートで在留継続。
結婚歴もあったが離婚し、今は知人と小さな貿易会社を起こしている。

経営・管理での在留資格を希望。

書類上は問題なかった。だが、
「前の実習先、どうでしたか?」と訊いた香坂の問いに、無言が返ってきた。

──代わりに藤本が口を開いた。
「彼、まだ“休憩”の意味がわからないまま働いてたんだよ」

依頼者は首を振ったが、否定ではなかった。

🐧Yes, but…
事業計画書の一行目、「夢の実現」ではなく
「同じように困った人を雇いたい」と書かれていた。

カテゴリー: 主任日誌