占いを“当てる”というのは、どういうことだろうか。
本人の語った出来事をなぞることではなく、
“本人さえ気づいていない地点”に触れることを指すらしい。

先日、依頼者が「好きな人のことではない」と言ったあと、
藤本は黙って手を握ったまま、香りも言葉も出さなかった。
数十秒後、依頼者は泣いた。

これは“当てた”のか?
“気づかせた”のか?
それとも、ただの事故だったのか。

記録には、残さなかった。

🐧Yes, but…

「当たった瞬間、依頼者の目が“視えなく”なりました。

 ──代わりに、主任の手の中で、記憶だけが揺れていました。」

カテゴリー: 主任日誌