机に積まれた契約書を前に、藤本は足を組んでタバコ──いや、銀器を弄んでいる。
「湊なら、ぜーんぶ片づけて判子まで押すんだろうな」
彼は指先で書類の角を撫で、にやりと笑った。
「俺? やるかやらないか、それが問題だ」
結局その日、山は一枚も減らなかった。

🐧 Yes,but…主任は“やらない派”の永久幹事です。

カテゴリー: 主任日誌