メールの下書きにあった文面。
依頼者はそれを「送りそびれてしまった」と言った。
理由は、自分がその後音信不通になったから。


香坂:「今さら送る気は?」
依頼者:「いや……ただ、“ちゃんと書いたんだ”って証拠がほしいんです」

藤本:「言葉は出力された時点で、もう“誰かの手紙”になるからな。
誰にも渡さなくても、消せないのが一番厄介」

🐧木蘭ペンギン:

【翻訳じゃないね、これは“供養メッセージ”】
【ていうか主任、それ去年も同じパターン訳してた】
【でも、やるでしょ?知ってる】


香坂は文面を“贈られなかった贈り物構文”として変換し、
受取人不在のまま、納品。
依頼者はただ「ありがとう」と呟いた。

カテゴリー: 主任日誌